弥谷寺
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香川県:NO71
(七十一番札所)剣五山弥谷寺 真言宗善通寺派 本尊:千手観世音菩薩
香川県三豊市三野町大字大見乙の70
国道11号線を折れて北へ白い道を登っていく。標高382mの弥谷山にある弥谷寺は四国八十八ヶ所の中でも、いわゆる山中他界の姿がいまに残っている貴重な札所であり、古来死霊の登る山として弥谷信仰がつづいている。民俗学的にも大切にしたい霊場である。うっそうと樹木の繁った仁王門のすぐ手前に、昔なつかしい「トコロテン」や「あめ湯」を売る茶屋がある。「俳句茶屋」といってお遍路さんに親しまれているが、実は、墓の前で「これから、いやだにへまいるぞ」といって死霊を背負ったり、遺骨や遺髪、野位牌を持った遺族が、ここで喰い別れをする「喰い別れの茶屋」なのである。仁王門をくぐると木洩れ日の美しい谷間の参道があり、そこが賽の河原になっていて、誰が積んだとも知れない小石がそこここに積まれている。